スプリングドライブを搭載した「44GS現代デザイン」モデル
グランドセイコーが継承するデザイン理念「セイコースタイル」の礎となった1967年発売の44GSのデザインを現代解釈した「44GS現代デザイン」に、独創の機構「スプリングドライブ」を搭載したモデルです。
グランドセイコーならではの特殊な技術を用いた厚銀放射仕上げのダイヤルとテンパー針の組み合わせは、ザラツ研磨による上品な輝きをまとうケースと相まって、年齢を重ねてもご愛用いただけるシンプルかつ洗練されたクオリティーを感じさせてくれます。
ダイヤルの上を滑らかに流れるブルースチールの秒針は、独創の機構から生まれるスイープ運針を印象的に見せます。最大巻上時の持続時間は約72時間(約3日間)で、左下のパワーリザーブ表示で残りの稼動量を確認できます。
9R SPRING DRIVE MOVEMENT 自動巻スプリングドライブ
Caliber 9R65
セイコーがスプリングドライブを発表したのは1999年ですが、効率の良い自動巻機構と72時間パワーリザーブの実現なくして、グランドセイコーに用いることはできないと考えられ、さらに4年の開発期間をかけて、グランドセイコー初の9Rスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R65」が誕生しました。
巻上げ方式、駆動時間はそれまでの「手巻式の48時間」から「自動巻72時間」へと改善され、自動巻機構には、1959年に開発されたセイコー独自のマジック(爪)レバー方式を採用することで、生産性・メンテナンス性・耐久性が向上し、巻き上げ効率も高くなりました。
複雑に重なり合う輪列や受部品の立体的な連なりは、スプリングドライブ誕生の地である信州の山々の奥行きを連想させ、パワーリザーブ用輪列から香箱にかけては、穂高連峰や常念山脈を表現しています。
受と回転錘には統一感のある波目模様が施されています。
「キャリバー9R65」は現在も9Rスプリングドライブの最もスタンダードなムーブメントとして、多くのモデルに搭載されています。
ムーブメント仕様
巻上方式
自動巻(手巻つき)
精度
平均月差±15秒(日差±1秒相当)
駆動時間(最大巻上時)
約72時間(約3日間)
石数
30石
その他機能
- 日付表示機能
- パワーリザーブ表示機能
9Rスプリングドライブとは
ぜんまいを動力源としてローターを回転させ、その運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、そのわずかな発電で水晶振動子を駆動する。
機械式時計とクオーツ式時計のメカニズムを融合した、グランドセイコー第三の心臓、9Rスプリングドライブムーブメント。
世界の時計師たちが夢見ながら決して実現できなかった世界で唯一のイノベーションがここにある。